工房紹介
木村博多織手織り専門工房は、絹糸を100%使用した
手織りの帯や、その生地を使用した小物など、博多織の
伝統工芸品を取り扱っています。
1951年に工房を構え、当時は機械織り中心でしたが
今ではすべて手織りへと変わりました。
工房には、使用されて約100年経つ歴史のある手機や、
友人が手織りの職人になった記念に、機大工の父親から
作ってもらったという、大切な手機をゆずり受け、今も生き
続けています。
現在、さまざまな物がデジタル化し、機械で大量生産が
できる時代ですがその中で、伝えたいもの、残したいもの
が
‶ここ″にあります。
私どもは770年余りの伝統技法である三本の踏木を
使うことにこだわり、五感を研ぎ澄まし、時には厳しい気候
に左右されながら、手織りを続けています。
常に、使ってくださるお客様のことを考えて織りなす商品を
着物を装うような特別な日だけでなく、
普段のファッション
にも取り入れられるよう提案していきたいと考えています。
打ち込められた技、生み出された艶を、手織りのぬくもり
とともに、多くのみなさまへ届くことを願っています。
伝統工芸士紹介
- 木村 佐次男(きむら さじお)
- 1936年 9月10日 佐賀県馬渡島(まだらしま)生まれ
- 1951年 福岡県の博多織会社へ弟子入りをする
- 1970年 福岡県筑紫野市に工房を構え、独立
- 1991年 伝統工芸士認定(製織部門)
- 1993年 第17回福岡伝統的工芸展 入賞
- 1997年 福岡市技能職団体連合会より表彰
- 1998年 職業能力開発促進月間に福岡県より表彰
- 2005年 瑞寶單光章 叙勲
- 2008年 博多町人文化勲章 受賞